1/20 ティレル ホンダ020


現在カタログ落ちとなっており、もしかすると店頭在庫がなくなったらしばらく手に入らなくなるかも知れないと思い、とりあえず1つ購入しておくことに。
1991年の発売当時は製作途中で失敗し破棄しているから、20年経ってのリベンジという訳です。
う〜ん、年をとるはずだ・・・。
このティレル020、今更何も書く必要がないくらいに有名な1台で、日本のF1ブームを支えた中嶋悟のラストマシン。
成績はイマイチだったし、同僚のモデナにも完敗だったけれど、当時のファンの心にはしっかりと中嶋の勇姿が刻みつけられています。
キットの方もタミヤらしくかっちりと組み上がる1点で、少々合いが悪い以外に問題点はなし。
パーツのエッジ部が厚いのは20年前のキットなので仕方ないかな、と。
唯一の不満は、見た目の印象もさることながら、モールドがよく分からなくなるガンメタの成型色。
F1模型を素組で楽しむ人は少数派だと思うし、できればホワイトで成型してもらえるとありがたいのですが・・・。
ともあれ、当時最強のホンダV10エンジンもしっかりと再現されているし(ホントはハーベイ・ポスルスウェイト博士の言うとおりフォードエンジンを積んだ方がシャシーとのマッチングはベストだったんだろうけど)、吊り下げ式のアンヘドラルウイングも造形的に面白いし、そもそもスマートでシャープなフォルムを持つ美しいマシンなので、がんばって作ってみたいと思います。
この当時のF1キットの平均価格は1500円くらいでしたが、20年経った今は何と3〜4倍に・・・、版権料の高騰や様々な条件交渉など、いろいろとキット化のハードルも高くなっているみたいですね。
「商売」よりも「車」と「レース」への愛情に裏打ちされていたF1GPの、古き良き時代はもう戻ってこないのかなあ。