1/48メガサイズモデル ガンダム


ガンプラ30周年ということで、良くも悪くもバンダイの猛攻が続きそうなこの一年、その象徴的なキットがまずは年度末に登場!
デカイ、安い、組み立て簡単という点をセールスポイントに、先細り感の否めないプラモデル業界に新規顧客を開拓するためのキットが出されたこと、それは戦略としてすごく分かりやすいし、ありだと思います。
パーツは必要最低限、ランナーからの切り離しにはニッパーすらも不要(切り取り用の「ゲートセパレータ」と間違って組んだ時にパーツを分解するための「パーツセパレータ」まで付属)、ランナー同士をはめあわせるだけで組み立てが完了するランナーロック方式が採用され、もちろん成型色の段階での色分けも完璧。
組立説明書も懇切丁寧だし、さらにホビージャパン電撃ホビーマガジンがそれぞれ編集した16ページの小冊子を同梱、ハウ・トゥ記事やキットの魅力を最大限に引き出した作例等を掲載するなど、興味を一歩深めるための仕掛けにも抜かりはなし。
このように初心者に対しても格段の配慮がなされ、数時間かければ誰でも巨大なガンダムの模型を手にすることができる訳ですから、これはかなりのヒット商品になることは間違いないでしょう。
そうした意味でバンダイの企業努力は半端じゃないし、評価もされるべきだと思います。
個人的には大きさがある分、表面のヒケや成型色の玩具っぽさが気になるので、表面処理や塗装をしないと見栄えとしてはちょっと辛い気もしますが、もともとプロポーションやディテール面で手を抜いたキットではないので、少し手を加えるだけでも大化けしそうだからちょっと頑張ってみますか。
で、最大の懸念はおそらくこれから限定バージョンが多数出るであろうこと。
バンダイは自らの築いた評価を自ら壊すことが得意な会社だから、お台場版、クリア版、何とかコーティング版と一体何種出してくることやら(笑)。
HG「G30th」の時は定価が安かったからまだ付き合えたけど、さすがに今回は無理でしょうな。