『ダブルアール・メカニクス』vol.1


硬派路線(笑)を貫きとおしていたモデルアート社が、ついにキャラクターモデルを扱うことに。
本丸の『モデルアート』ではなく、あくまでも「別冊」という形式にとどめたところにちょっと意地が垣間見えたりもして。
さらに最新キットを扱わないってところも素直じゃなくていいですね(笑)。
確かに下手に最新キットを取り上げると蓄積のある先行3誌には敵わないだろうし、かと言ってガンプラを排除してしまうと『キャラクターエイジ』の二の舞になるだろうし、旧キットをメインに据えるというのはなかなか賢い選択かも知れません。
「模型の本」としての魅力を打ち出すためにも旧キットは絶好の素材ですしね。
で、今回の創刊号は王道の1980年代ロボットアニメ特集。
1/100「ガンダム」、1/48「ダンバイン」、1/100「バイファム」 、1/100「ザブングル」、1/100「エルガイム」、1/72「VF-1Jバルキリー」、1/24「スコープドッグ」など発売当時のキットを素材に、徹底改造、変形ギミック付加、ジオラマ表現などそれぞれ方向性をかっちり絞って製作。
中でも印象に残ったのは、当時のキットをそのまま丁寧な工作で仕上げた作例。
すごく懐かしく、また逆に新鮮にも感じた次第。
工作技術も丁寧に紹介され、コラムや資料記事も充実。
編集方針のしっかり定まった良い本だと思いました。
でも、あまり売れてないみたいで・・・。