DX超合金魂「マジンガーZ」


2012年は「マジンガーZ」の誕生40周年。
「超合金」という玩具の原点でもあるマジンガーZが、その節目を記念し、「DX超合金魂」としてリリースされました。
全高30cmの巨大サイズ、しかも装甲部はほぼ金属で、手にした時の重さはかなりのもの。
それだけで得も言われぬ満足感が味わえます。
シンプルなデザインだし、何度も立体化されているので、プロポーションやギミックについてはほぼ完璧!
しかも今回はその大きさを利用して、内部メカまで完全再現されています。
当時流行った図解そのままの機械が頭から足の先までびっしりと詰め込まれていて、それだけで感動もの(笑)。
正面側の装甲はすべて取り外しでき、メカむき出しの状態にすることもできれば、まさにカットモデルのように半身を装甲で半身をメカ状態で飾ることも可能。
内部メカの素材はプラスチックですが、丁寧に全塗装されているので金属的な質感表現もばっちりです。
これでちゃんと各関節が可動するんだから凄いこと・・・、ロケットパンチを打ち出す腕の構造もこれなら現実的にありうるかも、と納得させられちゃいます(笑)。
頭部(光子力ビーム)と胸部(ブレストファイヤー)はLEDによる発光ギミックが内蔵、さらにはスピーカーまで仕込まれ、「マジンガーZ」「ぼくらのマジンガーZ」、「Zのテーマ」のインストゥルメンタルとともに、合体シークエンス、光子力ビーム、ロケットパンチ、ドリルミサイル、ブレストファイヤー、ルストハリケーンの効果音や兜甲児の雄叫びまで流れるようになっています。
これら操作のためのリモコンも別途同梱。
収納ケースを兼ねる格納整備基地には装甲パーツやオプションなど付属パーツ一式を懸架することが可能で、なんと格納状態のマジンガーZをライトアップするためのLEDまで準備されているという懲りよう。
僕は基本ノスタルジー否定派なんだけど、アニメを見て超合金で遊んだ子供の頃の記憶が洪水のように蘇ってきて、ちょっと涙が出てしまいました。
下腕部が固定しにくいというマイナスポイントもあるけれど、そこはまあ内部構造再現と可動の双方をギリギリまで追求した結果の不具合ということで、その攻めの姿勢の方を評価したいと思います。
なお、初回生産分には特典として永井豪によるマジンガーZ誕生の経緯を描いた新作漫画が付属。
開発スタッフの愛情が隅々にまで感じられる逸品と言えましょう。
今回が「DX超合金魂」の第1弾ということで、できれば安易にシリーズ化するのではなく、商品化に値するアイテムを厳選してブランドのアイデンティティをぜひとも守ってほしいところ。