魂のジュリエッタ


1964年に公開されたフェリーニの初カラー作品。
主演は当時の奥さんだったジュリエッタ・マシーナ
ストーリー性よりも奔放な詩的イメージの積み重ねで構成されており、カラーで撮ることに対するフェリーニの喜びがひしと伝わってくるかのよう。
物語性が弱いということで低い評価が与えられることも多いけれど、僕は大好きな1本です。
今日まで廉価版のDVDが発売されているなどつゆ知らず、危うく品切れになりそうだったところを無事ゲット。
これは大事に持っておこう!
それにしてもジュリエッタ・マシーナは本当にチャーミングです。
本作はぶっちゃけて言うとフェリーニの浮気告白映画なのですが(笑)、ラストでジュリエッタ(ややこしいけど役柄の方ね)の「救い」が中途半端なのが、むしろ二人の当時の関係をリアルに写し出しているようにも思えてなりません。
ニーノ・ロータのテーマ曲もフェリーニ作品の中では最高、つまり8 1/2よりも好きっ!