「ザ・フロント」


こちらは1976年にウディが主演のみで参加した作品で、テーマはハリウッドの赤狩り
脚本家も監督もそして俳優の多くが実際に赤狩りの被害を受けた人たちだそうな。
干された脚本家が匿名で仕事ができるよう名前を貸したダメ男ハワード(ウディ)の話で、身代わりで前面に立つという意味から「ザ・フロント」なのですが、1950年代には実際そういうことも多々あったそうです。
基本はコメディであるものの、次第に問題意識の芽生えていくハワードが、法廷に召喚されてもなお権力におもねることなく体制批判の精神を貫きとおすラストシーンが印象深い作品でした。
20年近く昔に一度見ているけれど(当時知ったことは、某ねずみさんの会社も率先してこの動きに荷担していたことで、だから件の遊園地に行ったことはありません)、名作はやはり何度見ても飽きませんね。
こんな良作が980円で買えるんですから、高額なアニメDVDなんて、いよいよ買えなくなりますな。