俺達のガンダムビジネス


ガンプラをテーマにしたビジネス書。
当時バンダイの主要スタッフだった二人(ガンプラの企画者と版権交渉担当者)によって、版権取得の過程や商品開発の方法論などがつぶさに語られています。
これまで様々な雑誌で断片的には語られてきた内容だから、取り立てて新鮮さはないんですがね。
いずれにしても、ブーム以降、ガンダムに対するバンダイの発言力が増し、商業主義的傾向に拍車がかかっていったのは、長い目で考えた場合、決して賞賛されるべきことではないように思えた次第。
結局、コンテンツそのものを作った人間ではなく、それを利用し「版権ビジネス」の強化を図った「人の褌で相撲を取る」立場のサラリーマンに過ぎないんだから、少しは恥じらいを持って語って欲しいところですな。
まさにタイトルからし厚顔無恥、おそらく編集者が付けたものだろうけど、それを拒否するくらいの謙虚さはないとね(笑)。
日本経済新聞出版社刊。