【模型】

コトブキヤ 「ツメロボット」


新造人間キャシャーンに登場する悪役ロボット。一目で「悪者!」と分かるデザインですね(笑)。
劇中ではワラワラと登場。「量産型メカの始祖」とセールスコピーにも書かれていますが、まあ結果的にそう解釈できるということで、当時は「手間を省く」くらいの意識しかなかった気がします。それでも同じメカが出てきてはやられ、また出てきてはやられ、というシーンは強く印象に残っています。
キットは昔懐かしいボディが前後分割で単色成形。さすがに組み立てに接着剤は不要ですが、ボックスアートや箱の質感も含めて往年のプラモへのオマージュが強く感じられます。キャシャーンのミニフィギュアが付いていたり、首の回転やツメの伸縮といったチープなギミックなどもそれっぽくていいですね。総じて「作る」というより、キットそのものを「愛でる」ことを前提に開発されたプラモのように思えます。
まさに「コトブキヤがやらねば誰がやる!」的な遊び心に富む1点。一応「昭和模型少年クラブ」と銘打たれてはいるものの、果たしてシリーズとしての継続はあるのかな?