【模型】

ハセガワ「トヨタ セリカ1600GT」


1970年末に発売開始されたセリカのファーストモデル。通称は「だるま」でしたね。当時は小さな子供でしたが、この車のことはよく覚えています。だって「だるまのくせにかっちょええ!」んだもん。セールス的にも好調だったようで実に7年という長きにわたって大きなモデルチェンジもせずに販売が続きました。
70年代はじめの車って、どれも「未来」を感じさせてくれるデザインですよね。これからの地球環境への配慮をウリにした今のどの車からも僕は「未来」を一切感じません。燃費の悪いエンジン積みCo2をもくもくと排出しながらブリブリと公道をかっ飛ばしいく車は確かに「環境破壊の元凶」かも知れません。しかし、そこには「夢と憧れ」がありました。感性やイメージを刺激されない「未来」なんてつまらないものにしかならないと僕は思うのです。
いわゆる「スペシャリティカー」の分野を開拓したセリカ。中でもヤマハ発動機製の2T-G型DOHCエンジンを積んだ最上位モデルの1600GTは「音」も素晴らしかった。こいつは残念ながらエンジンレスキットですが、ボディラインはそのものズバリ!の印象です。作りながら当時に想いを馳せるには絶好でしょう。エンブレムがモールドされている点がちょっと難儀しそうだけど、パーツ数も抑えめでハセガワのキットの中では作りやすそうな1点です。