【模型】

HG 1/144「カバカーリー」


Gレコのラスボス機は一般的なMSでした。マスクが相手になるのも、ここは充分想定内でしたね。
ミノフスキーフライトができる特徴的な大型肩アーマーと大気圏突入用の脚部シールドによって、かなりメリハリの効いたフォルムになり、黒と赤の配色も加わって、まさに「悪役」そのもの(笑)。マスクは元来それほど悪い人間ではなかったので、悪魔に取り憑かれた善人というキャラクター性が本機に乗ることで明確に打ち出されていたように思います。
キットは最後発ということでパーツ分割や組み立てで困るような箇所は皆無。プロポーションと各部のバランスも全く問題ありません。HGである以上、後ハメ加工や分割ラインの処理は必要になりますが、必要最低限のところに手をちょっと加えるだけで、充分満足のいく完成品に仕上がるでしょう。
武装はビーム・ショットガンに、まるでF91の「バグ」のようなビーム・リングが付属。ビーム・リングはアニメとは大きさが異なるので、劇中の印象的なラストバトルの完全再現は無理だけど、まさかの専用台座がついているので単体で飾ってもすごくカッコイイ!!
シリーズの発売点数が極端に少ないGレコだったけど、無敵G-セルフをほぼ相打ちにまで持ち込んだ(というかベルリの「もう誰も殺さない」という意思によるところが大きかったけど)ラスボス機が立体化されたのだから、ここは素直に喜ぶべきでしょう。