「機動戦士ガンダムUC」6


「商材」としての価値が予想を遥かに上まったのか、当初の予定から1巻増えることの決まったガンダムUC
本来なら「完結」のはずだったこの6巻は、ラストに向けての「助走編」という感じになり、物語を整理するための会話シーンが多く、戦闘シーンは冒頭とラストのみ。
いや、別にそれはそれでいいんだけど、台詞がいちいちくさいし(下手に富野節をパクっているからなおさら気持ち悪い)、演出も演歌的なベタさがあって萎えまくり。
技術の進歩(と製作時間が余裕を持って取れること)で絵は確かにキレイなんだけど、それが逆に「ハリボテ感」を強くしているように感じるのは僕だけでしょうか。
「余白」(つまり想像力が飛躍する部分)も全くなくて、息苦しささえ感じてしまいました。
富野さんを模倣するなら、その実験的な姿勢こそを見習って欲しいものです。
「ベタな分かりやすさ」がないと今の時代に受けないのは分かっているけど、まあそれはアニメだけじゃなく、すべての大衆向けコンテンツがそうだから、まあ仕方ないのかも知れません。
で、次の最終巻のリリースは1年後とのこと・・・、どこまでも殿様商売っすなあ(笑)。
オマケのDVDには「機動戦士ガンダムUC FILM&LIVE 2012」の模様を収録。
朗読+音楽という構成の舞台で、声優さんが顔を出してパフォーマンスを行っており、こちらはなかなかに面白かった。