CUTIE CINEMA REPLAY


2003年に発売されたcapsuleのセカンドアルバム。
すでに10年前の作品だけど、古さは全く感じません。
PVが大好きな「プラスチックガール」を目当てに買ったのですが、その他の曲もなかなかに好み。
ピチカート・ファイヴ的なノリのフレンチポップにテクノが付加され、後のフューチャーポップの萌芽が認められます。
前作よりボコーダーのエフェクトも強くなっていますしね。
でもまだ基本はおしゃれラウンジ系
曲ごとにゲスト陣が多数参加していますが、まさに適材適所の活用で、ブレのない見事な世界観を作り出しています。
楽曲の展開とギミック、ディテールへのこだわりなどはまさに「小西康晴の直系」という印象ですが、ピチカートというひとつのモデルを踏まえている分、さらにマニエリスム化が進んでおり、徹底的な「箱庭世界」が楽しめる1枚です。
今のcapsuleとのギャップを感じる人も多いようですが、このアルバムの方向性をどんどん先鋭化させていけば今のcapsuleへと行き着くのは自然なことのように思えます。