ROBOT魂「ウォクス・アウラ」


アニメ「輪廻のラグランジェ」の主人公メカ。
日産の工業デザイナーがデザインを担当したことで話題になりましたが、人気は低迷し、関連商品も軒並み叩き売り状態。
このROBOT魂も55パーセントオフになっていたので、アニメには全く興味なかったけど、試しに買ってみました。
・・・これ、おそらくモニター上のみの思考でデザインされたものですね。
デザイン画の時点ではなかなかに面白い試みだなあと思っていたけど、実は一定の決まった角度からしか美しく見えないし、しかもポーズをつけると一気に形が崩れてしまう。
アニメのデザイナーは動くことまで念頭入れてデザインするけど、カーデザイナーにそこまで求めるのは酷なのかもしれませんね。
いや、本職であるはずの車のデザインだって最近は・・・。
ともあれ工業デザイン>アニメデザインというこれまでの固定概念を崩してくれた功績は高く評価すべきでしょう・・・、いや皮肉で何でもなく、これまで僕も漠然とそう考えていたことを恥じ入りつつ、アニメのデザイナーの凄さを改めて思い知りました。
もともとは変形するロボットらしいけど、このアクションフィギュアは人型固定、斜め上から見下ろした時は設定画のイメージと全く同一。
そう考えると、玩具としての出来は素晴らしいのでしょうね。
部分塗装の精度も高く(カラーリングが流行を微妙にはずした最も「イタい」色味なのが残念)、フィギュアとしての完成度は文句のつけようがありません。
ウイングにはクリアパーツが用いられるなど見栄えもよく、肩や腰の関節構造もなかなかに新鮮。
魂STAGEが同梱されているのもありがたい配慮ですね。
でも、ちょっとでもポーズをつけてみると一気にゲンナリ
もちろん人気の低迷はストーリーや演出面での責任が大きいのでしょうが、デザインだって確実に足を引っ張っていると思うぞ。