MG  リックディアス (クワトロ機)


これまた発売時には完全スルーしていたMG「リック・ディアス」。
永野護のデザインとしてはイマイチだと思っているし、むしろ盲目的に評価するマニアの言動に嫌気がさして、意識的に興味を持たないようにしていたのかも知れません。
と言いつつ、過剰な末端肥大症的プロポーションや機能的な頭部デザイン、各部のディテールからは、ドムのデザインラインを継承しつつ、新しいMSのフォーマットを打ち出そうとする意思が確かに感じられるし、今のMSのヘンテコデザインに比べると遥かに魅力的であることは間違いありませんね。
キットは先行して発売された一般機(黒タイプ)のバリエーションアイテムで、整形色が赤となっただけでなく、頭部カバー、膝アーマー、リアスカートの形状が変更され、さらにはシャア専用機らしくスラスターやブースターも大型化。
武装も頭部のバルカンファランクスの再現やクレイバズーカ、バックパックに装備するビームピストルなど、劇中に登場したものはすべて網羅されています。
やや古いキットなのでパーツは少なめ、それでいてボリュームある独特のフォルムをうまく表現しているし、合わせ目も全く気にならないし、可動範囲もなかなかのもの・・・、うん、素直に良いキットだと思います。
一般機のパーツもオミットされていないので、劇中でも頻発に登場した赤い一般機にも組み立てられるバンダイらしくない親切仕様(笑)。
どちらで作るか悩みどころですね。