1/48「しんかい6500」


Exploring Lab.シリーズの第2弾。
セガワと見事にバッティングし、発売も先行されてしまったけど、大スケールかつバンダイらしいギミックてんこ盛り仕様で追撃開始です。
マニピュレーターや推進機の可動、バラストやメンテナンスパネルの着脱、搭乗員3人の居住空間である「耐圧殻」内部の再現(こんなに狭いのか!)、LEDによる投光器の発光など、しんかい6500の構造を理解できる教材的な価値も高く、ディスプレイモデルに特化したハセガワキットは今後旗色が悪くなるかも知れません。
外装部にはオプションでクリアパーツまで用意されているので、内部透視状態でのディスプレイも可能という、まさに至れり尽くせりの仕様となっています。
フィギュアも3体付属していますが、さすがにこちらは塗装が必要・・・、まあ仕方ないか(笑)。
ランナーの不要部分に深海魚をパテ等で型取りできるモールドが施されているのも、なかなか気の効いたアイデアですね。
JAMSTECにとってはしんかい6500の存在をPRする良い機会になったと思うし、「科学教材」というかつてのプラモデルのありようを最新技術で復活させたバンダイも新しい支持層を開拓できたと思うし、ユーザーにとっても科学技術に対する知的好奇心を心ゆくまで満たしてくれる久々の1点になったのではないでしょうか。
プラモデルが本来持っていた魅力にもう一度立ち返る、こうした原点回帰的なキットも業界の活性化には絶対に必要でしょうね。