1/12「フェラーリF10」


商品名は「壱/壱弐モデル」(笑)。
なぜ版権が取得できなかったんでしょうかねえ??
どちらにしても1/12という大スケールのF1キット、しかも少量生産のガレージキットが4万円を切る価格で販売されたのだから、ここは素直に喜んでおきます(笑)。
著作権は原則きちんと守るべきなんだけど、あまりガチガチに縛ってしまうと文化発展の基本たる「模倣」と「引用」が制限され、人々の「憧れ」や「欲望」も徐々に失われてしまい、おおげさに言えば社会そのものが衰退していくんじゃないかと僕は危惧しているので。
例えばミッキーマウスを一方的に押し付けられるような世の中が魅力的だとはどうしても思えないのだ(笑)。
・・・なんてことを考えながら、無地のダンボール箱開封してみると、ほぼ一体で抜かれたボディパーツの大きさに驚くと同時に、その優雅な曲面美に思わず見とれてしまいました。
ここは大スケールならではの魅力ですね。
シートベルト用のリボンが入っていたり、組み立てにビスを多用するなど大スケールならではの配慮はあるものの、各パーツの素材と全体的な構成は1/20のF1レジンキットをそのまま拡大したような感じで、特に精密に再現されたところも細かく分割されたところもなく、意外に組みやすそうな印象。
ボディやアンダーパネルはもちろんのことウイング類までレジン製だから、歪みや収縮による組み付けの精度が若干心配ではあるけれど・・・。
あとホワイトメタル製の細いサスペンションでボディの自重を長い時間支えられるのかもちょいと不安です。
一方、ホイールはアルミで真円がきっちりとでているし、タイヤはゴム製で質感もプロファイルも文句なし。
デカールはおまけ的なものも期待していましたが、残念ながらトルコGP分のみ。
さらにはカーボンパターンのデカールも付属していないので、この辺はアフターパーツを用意しなきゃいけませんな。
目論見としては同じ1/12スケールのタミヤ製641/2、レベル製F2002とあわせて並べ、F1マシンの10年ごとの変化を大スケール模型で楽しむこと・・・、まあ夢だけは大きく持っておいた方がいいかなあと(笑)。