1/64大間のマグロ一本釣り漁船


アオシマの本領が発揮されたプラモデル。
こういうキットを見ていると、時代は変わってもアオシマアオシマなんだとホッとさせられます(笑)。
大間まで「3度に渡り現地取材」というセールスコピーにも思わず笑みがこぼれるし、「マグロの一本釣り名人の漁師として知られる山崎倉氏の第三十一漁福丸」とマジメに言われても、いったい分かる人がどれほどいるのでしょう(笑)。
どこまでが本気でどこまでが冗談か分かりませんが、とにもかくにもキットの方はこれぞスケールモデルの本道という印象。
全長わずか25cmの模型なのに、パーツ点数はなんと300点!
成型上の問題から実際よりも太くなっていたり、モールドが省略されていたり甘くなっている箇所も多々あるけれど、まあそれはプラモデルの宿命ということで仕方のないところだし、むしろ同社の戦艦モデルの最新作と比較しても全く遜色のない、丁寧に開発されたキットという印象を受けます。
大漁旗のシールや「マグロの一本釣りに懸ける漁師の人形」(リリースのまま)が付いているのもアオシマらしいオマケですね。
ウォーターラインとフルハルモデルの2種が同時にリリースされましたが、ジオラマを作る気などは毛頭ないので、フルハルモデルを選択。
設計ソフトの充実や金型技術の進化で、どのメーカーもクオリティが均衡してきている現在、こうした遊び心に富む模型を作れるメーカーが、もしかしたら今後は強くなっていくかも知れません。