『名車列伝 vol.1』


1984年のトールマンTG184」から1994年の「ウイリアムズFW16」までセナの駆ったマシン全11台を網羅した「アイルトン・セナの愛車たち」、フェラーリ312T、マクラーレンM23、ウイリアムズFW11B、ロータス79、ブラバムBT55、ルノーRS01、ベネトンB188、ティレル019など名車がずらりと並ぶ「通算勝利数ベスト8チームの秀作」、デレック・ガードナーのタイレルP34(1976年)、ハーベイ・ポストレスウェイトのウルフWR1(1977年)、エイドリアン・ニューウェイのマーチ881(1988年)、ゲーリー・アンダーソンのジョーダン191(1991年)、スティーブ・ニコルズとジャン=クロード・ミジョーによるフェラーリF92(真のデザイナーはジョン・バーナードだったという説も!)を取り上げた「著名デザイナーの佳作」の全3部構成。
1台につき写真4頁、解説2頁という構成でボリュームも満点です。
B5変形版の本なので写真はやや小さめだし、とりわけ細部の写真が多いわけでもないので、模型製作の資料としてはあまり活用できそうにないけど、手軽な図鑑としては一級品と言えましょう。
それでもFW16の写真をフジミのキットと見比べたら、ボディの幅やリアウイングの大きさがまるっきり違うことが一目瞭然!
これはレンズによる被写体の歪みといったレベルの話じゃなく、プロポーションの捉え方が根本的に間違っているのだ!!
一体、どの資料にあたればあんな形状になるのですか、フジミさん。

三栄書房刊。