「スターダスト・メモリー」


1980年公開の、品の良いモノクロ映像にスタンダードのジャズナンバーがはえる、ウディ・アレン監督作品。
全編にわたって「8 1/2」が下敷きにされている、フェリーニへのオマージュ作品です。
登場人物の設定やストーリーの骨格もそのままだし、例えばスポットライトがゆっくりと消えてフェードアウトするラストシーンまで全く同じ。
ここまでくると単なるパクリというより、ウディのフェリーニに対する深い愛が感じられて、むしろ潔いほど。
「コメディ」という手法だからこそ許される、ある意味で反則技スレスレの快作と言えましょう。
公開当時のアメリカでは批判の方が多かったみたいだし、興行成績もかなり悪かったみたいだけど、僕は昔から大好きな1本。
グルーチョ・マルクスの大きなパネルが貼られた室内でハトを追いかける場面や、空中浮遊、UFOに出会う場面など、断片、断片がいまだ強く印象に残っています。
こちらも半額になっていたので、保存用に購入。
日本語音声のキャストを見ると・・・、そうそう、ウディの吹き替えは最初富山敬さんだったんだ・・・、懐かしいなあ!