「ハンナとその姉妹」


1986年公開作品。
ウディ・アレン監督による良質の恋愛コメディ。
男と女の、ごくなんてことのない日常をここまで魅力的に描けるのは、ウディの他にそういないでしょう。
本作でも、趣味の良い音楽と暖かい色調の映像によって、ニューヨークに暮らす人々の恋愛模様が淡々と綴られていきます。
まるでオムニバスのように様々な人間模様が点描され、それがラストで1つになっていく見事な構成。
そして、オチも素晴らしい!
公開当時から何度も繰り返し観ている作品ですが、昨年発売されたDVDがついに半額になったので、今更ながらに購入。
最近の作品は「殺人」などミステリーやサスペンスの手法を多用することが多くなったウディだけど、やっぱりそれは才能の枯渇だと思います。
改めて振り返ってみると、大傑作「アニー・ホール」からこの作品あたりまでがウディのピークだったのかも。
最近は新作への期待感もほぼゼロになっちゃいましたしねえ・・・。