HOW TO BUILD GUNDAM


vol.1が1981年7月、vol.2が1982年5月に発売され、ガンプラブームの火付け役となった伝説の書籍が『月刊ホビージャパン』の創刊40年記念として復刻。
いくら再版品とは言え、2冊セットで帙箱に収められて3000円という価格は昨今の出版事情を鑑みると、むしろ安く感じます。
版下が存在しないのか、書籍からのスキャンで新規に版が作られているようだけど、オリジナルと比べてもそれほど悪くはない感じ。
そもそも当時から画像の解像度は低かったですしね(笑)。
掲載された作例は、今の目で見るとチャチに見えるかも知れませんが、ジオラマや塗装などスケールモデルの方法論をキャラクターモデルに引用した功績は大きく、ガンプラの歴史を正しく見つめ直すという視点から絶対に押さえておくべき1冊と言えましょう。
最近の作例は確かに上手だけど、きれいにまとまり過ぎてい何か物足りない・・・、人の心を捉えるのは技術力よりも新しいものを産みだそうとするパワー、そして「こういうものを作りたい」という純粋なエネルギーなんだと改めて実感。
それが、たぶん「表現」と称されるものなのではないでしょうか。