1/32「LVG C VI」


「ウイングナットウイングス」はニュージーランドの新興メーカーで、率いるは「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの監督であるピーター・ジャクソン
小売を行ってないので、メーカー通販しか今のところは手に入れる手立てがない模型となっています。
しかし、国際便での送料はなんと無料!
国内メーカーのプラモデルもどんどん高額化が進んでいるので、価格(日本円で約7500円)の割高感は全くないように思います。
現時点でのラインナップ4点はいずれも第一次世界大戦時の複葉機で、いわく完全に彼の趣味らしい(笑)。
とりあえず1点、木製の機体のラインが美しい「LVG C VI」を選んでみましたが、いかにコストを削減して利益率を上げるのかではなく、採算ラインのギリギリまでクオリティを追求しているような印象で好感度高し!
外箱にはしっかりとした紙が用いられ、印刷もきわめて高品質・・・、これだけでうれしくなってしますね。
中身の方も素晴らしく、造形は繊細、パーツ数も多からず、少なからずで製作意欲をかきたてられるし、そのモールドを眺めているだけでつい時間が経ってしまうほど。
説明書も美麗で、参考写真が多数掲載、大判のカルトグラフデカールエッチングまで同梱され、「所有」するだけでも満足できる1点となっています。
この「LVG C VI」はドイツ軍初の複座偵察機で、キットでは翼のローゼンジパターンやリブテープはすべてデカールで再現可能。
さすがに張り線パーツまでは付属しませんが、説明書に丁寧な解説図が載っているので、時間をかけて丁寧に作業すれば、何とかなりそうな雰囲気。
一番の難関となりそうな木目塗装も説明書で詳細な塗装法が解説されているという、本当に至れり尽くせりの内容です。
余裕のあるオタクが本気を出したら恐ろしい・・・、あくせくして儲ける必要のないメーカーの出現は、他社にとってかなりの脅威となるのではないでしょうか。