スチャダラパー「11」


2006年発売の「CON10Po」に続く11枚目のオリジナルアルバム。
ここしばらく数字を織り込んだアルバム名が続いていましたが、今回ここまでストレートなアルバム名を付けてくるとは思いもしませんでした(笑)。
それにしても、木村カエラとのシングルがオリコンチャートでトップ10入りしたり、CMやTV番組のタイアップ曲が増えたり、単行本や写真集が立て続けに出版されるなど、しばらくインディーズ的な活動を続けていたグループとは思えない復活ぶり(?)ですね。
発売元がエイベックスになるだけでこうも劇的に変わるものなのでしょうか。
で、一通り聞いてみての印象は・・・、「無難」の一言。
ここ数枚のアルバムで感じられた、シンプルながら中毒性の高いトラックと皮肉の効いた歌詞がからみあう奥の深さがやや失われたというか、すごく耳あたりは良いけれど、その分なんだか飽きも早くきそうな気がするのです。
「売れる」ということはまさにこういうことなんでしょうが、スチャダラだけは「我が道を行く」路線を貫いて欲しかったところ。