チボマット ステレオタイプA


2000年に発売されたチボ・マットのセカンドであり、実質上のラストアルバム。
ワイワイガヤガヤの前作と打って変わって、落ち着いた印象を与える1枚。
発売された頃に友人から借りて一度は聞いていたものの、なぜか「イマイチ」と思ってしまい、ほとんどスルー状態だったのですが、最近になって「サイ・ファイ・ワサビ」や「キング・オブ・サイレンス」の良さにふと気づいてしまい、今更ながらに購入。
本田ゆかの(元)カレであるショーン・レノンらが加わりバンド編成になったことで打ち込みが減り、よりメロディアスになっていますが、おそらく当時のボクは何よりも「ギミック好き」だったから、少々期待はずれに感じたのかも知れません。
少しはボクも年をとったということなのでしょう(笑)。
それにしても、本田ゆかの「音」と羽鳥美保の「声」という2つの才能の親和性は見事という他ありませんね。
本作でもヒップホップにボサノヴァプログレなど様々な様式を融通無碍にミックスしていく、日本人ならではのボーダーレスな感性が楽しめます。