MG ガンダム Ver.2.0


一部マニアの間では否定的意見が渦巻いているガンダムver.2.0モデルですが、しょせんガンダムに対するイメージなんて十人十色だから、個人的にはこういうアプローチも大いにありだと思います。
おそらくはGアーマーとの合体を見据えて設計されているはずなので、マニアには評判の悪いスリッパ形状も、これこそ彼らがよくのたまう「正解」の形と言えるんじゃないでしょうか(笑)。
いずれにせよ、メカニカルなフレームと、フィギュア的な柔らかい曲線を持つ外装との対比が、個人的には非常に面白く感じられるキットでした。
頭部のパーツ分割は「凄い」の一言だし、本来穴が空いているところがきちんと開口されているのもすごく気持ちいい。
組み立てを楽しみ、弄って遊ぶことに重点がおかれたキットだと思うので、その通りに楽しみたいところ。
外装パーツのすべてがアンダーゲート仕様だったら、なお良かったのになあ。
ビームライフル(スーパーナパームを取り付けることも可能)、ビームサーベル、ビームジャベリン、ハイパーバズーカ、ガンダムハンマーといった基本武装はすべて付属。
コアファイターの出来も秀逸で、さらには飛行状態でディスプレイできる台座まで同梱。
これまで繰り返し繰り返し立体化され、正直飽きつつあったファーストガンダムを、ここまで新鮮に提示してきたバンダイに今回ばかりは敬意を表したいと思います。
と言いつつ、これから先しばらくは安易なバリエーション品が乱発されて、萎えさせられるんでしょうけど・・・。
あと、模型そのものとは直接関係ないけれど、外箱に用いられている紙質がやや薄くなったようで、手にしたときに何となく頼りない感じがしてしまう点はちょっと残念。
エコというかコスト削減というか、まあ世相が世相だから仕方ないのもかも知れませんが。