タミヤ 1/20「レッドブルRB6」


タミヤのF1新作キットが満を持してついに発売!
2010年のF1GPでレッドブルベッテルに初タイトルをもたらした、ニューウェイプロデュースによるRB6です。
2年落ちのマシンではありますが、F1史の中でもメモリアルな1台だし、ブロウンディフェーザーやFダクトなど今は無きデバイスもてんこ盛りなので、模型としては非常に見所が多く、モチーフの選択に間違いはないと思います。
レッドブルの許可がなかなか下りずにここまで発売がずれ込んでしまったという噂もありますが、確かにずっと以前からRB6を開発しているという情報は流れていましたね〜。
まあ、いずれにせよ無事発売されたことを素直に喜びたいと思います。
本音を言えば、2010年はアロンソにチャンプを獲って欲しかったんだけど(笑)。
キットは「さすがタミヤ!」という印象。
フジミと比べるとパーツそのものの色気や分割と勘合の按配、さらにフォルムの再現性や細部の正確さ、そして何より組みやすさなどあらゆる面でタミヤが格上。
ルノーエンジン搭載車ですが、エンジンじたいは造形されておらず、その上に被さるカバー部がパーツ化されており、むしろ現行のF1マシンがカウル内部の空気の流れまで意識していることに驚かされます。
カウル内部には差し替え式ながらFダクトの構造まで再現されているし、エンジンのパイピングや塗装の手間が省ける分、今回はカウルを開けることを前提に作ってみたくなりました。
コクピット内にはFダクト用のシュノーケルやブレーキバランス調整レバーまで再現、ステアリングホイールはきちんとベッテル用、ウェーバー用の2タイプがセットされ、パドルシフトも当然の如くにパーツ化されています。
フジミだとこういう部分は大抵いい加減に処理されているからなあ・・・。
さらにはドライバー別にオンボードカメラやフロントウイングのフラップまで用意され、ミラー用のインレットマークやタイヤマーキング用のステンシル、シートベルト金具、GPSアンテナ、ノーズサイドフィン等のエッチングパーツまで付属。
もちろんデカールはカルトグラフ製です。
確かにF1キットの価格は急上昇してしまったけれど、それは他ジャンルの模型だってそうだし、特にフジミと比較すれば、内容的にみて、タミヤのキットはむしろ割安感さえあるように思います。
あまりの喜びについ2個買いしちゃいましたが、タミヤなら安易なバリエーション展開をしないことは分かっているので、複数個買っても安心感がありますね。
そうしたメーカーに対する信頼感こそが、まずは「商売の基本」だと思うんですがね、フジミさん。
ということで、まずは一気に仮組みして、その形を楽しんでみるとしますか。