1/35「GUNHED ガンヘッド」


1989年の公開から20数年が過ぎた今、「あの」ガンヘッドが突然プラモデルに。
あそこまで見事に大コケした映画なんて他にはそうない気がするけど(笑)、主役メカのガンヘッドは存在感抜群でしたから、今回のキット化は望外の喜び。
イマドキのオシャレメカではない鈍重でダサい雰囲気が、むしろ新鮮に見えてきますね。
完成時の全高は15cmほどですが、量塊性に富むので迫力は満点。
タンクモードからスタンディングモードへと変形が可能で、一応自立も可能とはなっていますが、これだけのボリュームある形なので保持力がちょっと心配です。
川北紘一特技監督から資料を提供されたとのことで、重厚感あるフォルムとかっちりとした各部の形状は見事に再現されていますが、パーツ表面のモールドは若干甘いような気もしますね・・・。
腕の伸縮や「20mmチェーンガン」の脱着といったギミックの他、脚部の燃料タンクをウイスキー樽に変更できるなどのマニアックなお遊びも。
1980年代メカデザインのひとつの方向性を象徴するメカとして、また当時立体物に恵まれなかった悲運のロボットとして、愛おしみながら作ってみたいと思います。
スケールは1/35なので、MMシリーズと組み合わせるのが正しい「道」でしょう。
惜しむらくは、付属のフィギュアが未塗装であること。
かなりの高額商品だし、塗装済みパーツに定評のあるコトブキヤ製キットなので、ここはあともうひとふん張りして欲しかったところ。