1/24「デッカードセダン」


設定では「DECKARD'S GROUND CAR」と称されているシド・ミードデザインの近未来ビーグルカー。
言うまでもなく「ブレードランナー」に登場するメカですが、そのような表記は今回も残念ながら一切入っておりません。
しかも車の名前まで微妙に違うし(笑)。
キットのフォーマットは良くも悪くもフジミらしく、パーツは少なめでモールドやディテールもややあっさりとした印象。
エッチングパーツが付属したり、デカールもカルトグラフ製なのはとてもありがたいところですが、この車が好きな人はみなディープだと思うので、もっと凝った作りを期待したかったところです。
彼らは精密であればあるほど喜ぶし、むしろ作れないくらいに複雑だとさらに狂喜乱舞する特殊な人たちが多いですからね(笑)。
とは言え、サイバーパンク的近未来カーの象徴的存在だし、これまでほとんど立体化されることもなかった車なので、キット化されたことじたいを素直に喜ぶべきかも知れません。
初回特典は名銃「ブラスター」ですが、わずか6cmの小さなもので、しかもレジン製。
ま、オマケですからあまりどうのこうの言うのも大人気ないですな(笑)。
いろいろと不可解な点も多いキットですが、版権のうるさいブレードランナーゆえ、版権元からの指示でこういう仕様になっているのかも知れません。
もし許諾をとっていないとすれば、あまりにも危険すぎます(笑)。