DVD「機動戦士ガンダムUC」vol.5


4巻のラストを見る限り、ユニコーンガンダム2号機「バンシィ」が大活躍するであろうと予測された第5巻。
おかげでいろいろと玩具やプラモも売れただろうし、さすがバンダイグループさんは商売上手ですな(笑)。
ということでその第5巻、ユニコーンバンシィのアクションシーンがメインかと思いきやさにあらず。
ジンネマンのマリーネとの関係、そしてブライト、カイの登場、さらにはミネバ・ザビの救出劇とバナージとミネバの「真の共感」といった人間模様の描写に重きが置かれていました。
何の臆面もなくストレートに観る者の感情を刺激する脚本と演出・・・、コテコテですがその術中にまんまとはまってしまった次第。
リディの先行きも気になるところです(笑)。
好評につき1話分延長とのことで、今回はこれまで少々早送り気味だった物語が少し余裕を持って描かれていた印象。
ラストはやはり逆シャアへのオマージュなんでしょうかね。
とは言いつつ・・・、元ネタの力を借り過ぎというか、過去の遺産に頼り切りというか(ま、もともとのコンセプトがそこにあるからあまり文句は言えないんだけど)、ちょっと安易すぎる気がしなくもないし、それでいて富野さんが意図的に避けていた(と思う)ベタな演出、単細胞的な人間描写を堂々と行うという点においては、ちょっと「邪道」なガンダムかなとも思ったりします。
・・・ひねくれ者でゴメンナサイ。