1/700「東京スカイツリー」


昨年11月に発売された商品ながら、未だに1/700「RX-78-2ガンダム」付きの初回限定版がゲットできます(笑)。
「定価42000円」って、とてもプラモデルの値段とは思えないし、さすがに買う人も限られてくるんじゃ・・・、もしかするとオフィスや店舗のディスプレイ用に購入されるケースが多いんじゃないかなあ。
スケールは1/700なので、完成時の全高は約1mとなるこのキット。
複雑な鉄骨のトラス構造は、1/2400スケールと同様にパーツの一体化が図られており、確かにその成型技術には見惚れてしまいます。
しかし、トラス再現ばかりに気をとられた訳ではないのでしょうが、その他の展望台やてっぺんのゲイン塔が価格の割にショボイ出来。
まずゲイン塔をシールで色分けする点が納得いかないし、第一展望台の玩具然とした出来にも思い切り萎えてしまいました。
電飾を仕込んでいる関係からか展望台の中はすっからかん、それをごまかすための透明度の低いクリアパーツに、のっぺりとした造形のシルバーパーツ・・・、実際にはこの第一展望台がもっとも視線の集中する部分なのに、その要の部分がこの程度じゃあねえ。
今のバンダイの技術ならもっとうまく再現できるはずだから、これは手抜きと判断されても仕方ないでしょう。
LEDを31個使ったライティングは実物どおりの再現らしいので、ここは文句なし。
1/2400モデルでも再現されていた「粋」と「雅」に加え、「時を刻む光」や「航空障害灯」も表現できます。
ただし、「時を刻む光」はモーター音がかなりうるさく雰囲気は興ざめですが・・・。
建設に用いるタワークレーン「JCC-V720AH」が4機(クレーンの長短2種×2個)も付属しているけど、イエローの単色成型色だから塗装の手間はかなりかかりそう。
もちろん1/700ガンダムもホワイト一色の成型で、その大きさを含め、よくもまあ「初回限定特典」などと大袈裟に言えるなあ、とつい思っちゃうほどの「せこいオマケ」ですね。
と、何だかいろんな面で半端さと甘さを感じるキットで、非常に残念。
丁寧に開発し、価格も少し抑えていれば、長いスパンで売れ続ける商品になったと思うのですが・・・。
で、スカイツリーのショップでは限定のクリアバージョンが販売されると予想(笑)、しかし全然売れない予感(笑)。