「ジンジャーとフレッド」


1985年の作品で、イタリアらしい心温まる人情劇。
しかしそこはフェリーニなので皮肉もたっぷりと(笑)。
マルチェロ・マストロヤンニジュリエッタ・マシーナというフェリーニの黄金時代を支えた名優2名を、落ちぶれた老人として容赦なく描くフェリーニはホントにすごいと思う(さすがにマルチェロのメイクはちょっとひどくない?と思ったりもして)。
久しぶりに観ましたが、やはり「良いものは良い」という印象。
「あの人は今」的なテレビの特番に出演するため、30年ぶりに再会したダンスコンビのおかしくも切ない物語ですが、おそらくかつて夫婦だったフェリーニとマシーナの関係性がそこには投影されているんでしょうね。