1/144 「R-GRAY1」


シューティングゲームレイストーム」のプレイヤー機である「R-GRAY1」のプラモデル。
原型製作は第1弾の「斑鳩」と同じく伊世谷大士氏。
いわゆるガレージキットをプラモデルに置き換えたもので、ガレキ的な密度の高いディテールが隅々まで施されています。
精密な立体模型という点ではすごく面白いキットだけど、もともとのデザインがそれほど優れているようには思えないし、「レイストーム」のようなマイナーゲームの機体がプラモデルになる理由もイマイチ分からない。
メジャーなコンテンツは版権がギチギチに囲われてるからなんだろうけど、行き過ぎた版権ビジネスがこうした状況を招いたとするなら、あまり喜んでもいられませんね。
「隙間」のアイテムしか商品化できない中小メーカーの苦悩はよく分かるし、もはやプラモデルになるモチーフが「時代の象徴」でないことも理解はしていますが、やはり一抹の寂しさを感じてしまいます。
とすれば今後「プラモデル」というジャンルはどのような道を歩んでいくのだろう。
「時代の写し鏡」ですらなくなったプラモデルなんて、ただひたすらに先細りしていくだけではなかろうか。
キットの出来が良いだけに、なおさらそんなことを考えたりして。