1/350「日本戦艦 大和」


タミヤの1/350大和が最新の考証と技術で30年ぶりにリニューアル!
しかも純正のアフターパーツを一式加えても2万円程度で買えるという良心的な価格設定。
レーダー、クレーン、はしご、煙突内部隔壁など主だった箇所のエッチングパーツ(大判2枚でしかも0.15mmと0.2mmの厚みを使い分ける念の入れよう! )はキットに同梱されているし、ハセガワの赤城や長門と比べると、そのサービスぶりがよく分かります。
艦船模型は苦手だし、そもそもあまり興味のないジャンルなんだけど、やはり大和や零戦となると話は別だし、タミヤの入魂の一作で、同社のフラッグシップモデルとなれば買わないわけにはいきませぬ!
箱にはびっしりとパーツが収められ、その数なんと1500!
最新の金型技術が駆使された、これまで見たこともないランナーの形状や、シャープな造形と精密なモールドを楽しむだけでも全く飽きませんね。
船体のパーツ分割や砲塔基部の構造の再現など実験的な箇所も多く、タミヤの攻めの姿勢が感じられて思わずニヤリとさせられます。
主砲は仰角3度と30度の選択式、対空兵装の25mm3連装機銃等はポリキャップはめ込み式で接着ミスの可能性をなくすなど、どこまでもユーザーの視点に立って開発されており、さらに好感度アップ!
マーキング用のデカールに加え、厚みの必要な歩行帯のリノリウム板等にはステッカーが用意されるなど適材適所の素材が選択されている点も素晴らしい!
さらには展示台、エッチング製の艦名プレートまで付く、至れり尽くせりの内容となっています。
組み立て説明図はなんと70頁弱、そして32頁の解説資料集に原寸大の塗装図まで付属・・・、これらを読み込むだけで大和の構造がよく分かりますね。
キットは昭和20年4月に東シナ海へ沈んだ最終決戦時仕様。
機銃など艦上の細かな装備に加え、なんと土嚢までもがパーツ化されています。
最終決戦時に艦載機は搭載されていなかったらしく、艦載艇も目に見える箇所には存在していないようなので、艦載機のパーツももちろん同梱されてはいるけど、そこは史実を踏まえてオミットしようかな、と(だって小さくて組立も塗装も難しそうだから・・・)。
むろん見栄えのする完成品に仕上げられる自信などこれっぽちもないけど、「絶対に作りたい!」という意欲だけは存分にかき立てられるキットです。
完成すると全長752mmの大和が目の前に鎮座する・・・、その日を夢見てボチボチと作っていきますか。
キットはフルハル仕様かウォーターライン仕様のいずれかが選べるようになっていますが、僕は当然フルハルタイプで!
あと張り線の指定が説明書には記載されていないので、どこかから資料を探してくる必要がありそうだけど、まあそこはきちんと組み上がってから悩めば良いか(笑)。