建築ロマン堂1/150団地1棟セット


高度成長期の日本を象徴する「団地」のプラモデル。
海外キットや簡易インジェクションキット、ガレージキット的なアイテムを発売する「スカイネット」ブランドからの発売です。
もともとはNゲージ用のストラクチャーとして企画されたものなのでしょうが、「建築ロマン」という冠を付け、昭和文化を回顧するアイテムとして機能させた点にアオシマらしさと戦略の巧さを感じます。
箱の大きさからは想像もできないズッシリとした重さのこのキット、2000円台半ばの値段なのに、パーツのボリュームは満点です。
さらに細部は塗装済みで、組み立ても簡単。
完成すると幅20cm、高さ10cm程度の近くになり、両手に収まるとても心地の良い大きさの模型となります。
成型の限界でベランダの柵、給水塔のトラスなどはかなり太くなっていますが、組みたてるとそれほど気にならず。
当初発売された2棟セットに含まれていた「ベランダのふとん」、「自転車置き場」、「遊具、砂場」、「ゴミ置き場、ゴミ」に加え、この1棟セットには「シルバー塗装済のアルミサッシ」、「衛星放送受信アンテナ」(20個)、「カーテンデカール」が新規に付属。
ホントに「よく分かっている」オマケですね(笑)。
北面にまでベランダのある団地はほとんどなかったように思うけど、まあ雰囲気が楽しめればいいんだろうし(笑)、何よりも高度成長=国民総中流化を成し遂げたバウハウス様式の建築ということで、「近代」をめぐる様々な思考を引き出してくれる立体物としても、とても面白い1点だと思います。
ちなみにガンプラと並べるなんて無粋なことはいたしません(笑)。