1/35「2cm対空砲搭載Sd.Kfz.10/5」


1tハーフトラック(Sd.Kfz.10)に2cm対空機関砲FlaK38を搭載したドイツ軍の自走砲
小型で使い勝手が良く汎用性も高かったからか、Sd.Kfz.10/5じたいは1938年から終戦までの間にかなりの数の車両が生産されたようですね。
そんなこんなで久しぶりに買ったドラゴンのAFVキットは、たったの数年でさらに進化していました。
同社の「Sd.Kfz.250」から転輪と起動輪、履帯のランナーのみ流用されていますが、後は完全新規。
新規パーツ、例えばエンジンフードなどは極細のスリットまでもきれいに抜けているという凄まじさ。
各部のモールドも超絶で、1/35スケールの小型モデルとは思えない密度感。
・・・パーツをただ眺めているだけでも幸せになれる、繊細かつ精密な造形です。
2cm対空機関砲は輸送状態と発射状態の選択式、同梱のエッチングパーツを使うだけで荷台部も完璧な仕上がりになりそう。
完成時に見えなくなるエンジンやミッション周りも丁寧に再現されるなど、ジオラマ製作者向けの配慮にもぬかりはなし。
パーツ数が多いので、手をつけるまでに勇気がいりそうだけど、情報によればパーツの勘合も驚くほど高いらしいから、ここはひとつ尻込みせずに作ってますか(笑)。
ともあれ、中小メーカーはもとより、バンダイタミヤといった大手のキットと比較してもかなり割安に感じるドラゴンのキット。
もしドラゴンがキャラクター分野に参入したらいったいどういう競争が起きるのか・・・、ちょっと見てみたい気もしますねえ。