1/35 「ナッツロッカー」


1/35という小スケールで模型化されたナッツロッカー。
それでも箱を開けると、巨大な本体パーツが・・・、笑ってしまうほどの大きさ!
6cmレーザーカノンや背面のメカ部分などのディテールに間延びもなく、曲線主体のフォルムとボリューム感とあわせて製作意欲をかきたてられるキットです。
おそらく価格面の配慮からスケールダウンされてしまったのでしょうが、横山宏によるオリジナルモデルが1/20という他との共通スケールで作られていた以上、ここは無茶でも頑張ってオリジナルスケールで発売して欲しかったというのも一方では正直な気持ち。
シュトラール国防軍の対AFS用無人大型ホバー戦車という設定の機体なので、ニットーやウェーブのキットとからめたかったのにぃ。
それでも定価で7000円を超えるわけですから、いかにプラモデルの価格が高騰しているのかが(それだけ売れなくなっているかが)、分かるというもの。
この業界、これから先どうなっていくんでしょうねえ・・・。
底面のホバー部は横山宏による最新設定が反映された造形で、なかなかの精密さ。
オプションでスモークディスチャージャーが付属したり、さらにスケール変更のための配慮なのか同スケールのグスタフとメルジーネが同梱されるなど「オマケ」も豊富。
グスタフとメルジーネは細かくパーツが分割されており、キャノピーにはクリア部品が用いられ、パイロットも搭載可能、左腕はマニュピレーターとエクサイマー高出力レーザーが選択でき、武器もノイパンツァーファウスト(パンツァーシュレックとの選択式)が用意されるなど、オマケとは思えない充実の仕様。
これはこれでうれしい+αではあるのですが、ここに費用をかけるくらいなら、やはり本体のみを1/35スケールで・・・、ってしつこいか(笑)。