1/12「Honda RC166」


1966年の世界ロードレースGP250ccクラスで10戦10勝した伝説のホンダマシンが40年以上の時を経て現代に復活!
1/12スケールとしてはこれまでにない精密な表現のなされたキットで、バイクモデルの肝となる剥き出しのエンジン部では薄い板状のパーツを重ねて冷却フィンを再現したり、車輪ではホイールリムとスポーク(従来は直径0.7mmだったものを今回は0.4mmで極細成型!)を別パーツにするなど、組み立てやすさよりも精密さが追求された意欲的なキット。
タミヤの大いなる挑戦であり、僕はこれに諸手を挙げて賛同する者の一人です。
美しいラインを持つカウルは一体成形、カウル下部のカバー類はマグネットで脱着が可能、アクセルやブレーキワイヤーはスケールに見あった細さのビニールパイプ製、シートやハンドル部はエラストマー樹脂製で充分な質感。
さらにはアルミ削り出しのステップ、ドラムブレーキのエアダクトやカウルスナップ、チェーンスライダーはエッチングパーツ、リベットはインレットマークが付属するなど適材適所の素材、正しい意味でのマルチマテリアルキットとなっています。
もともとバイクモデルに興味は全くないのですが、ここまで「凄い!」と思えるキットは久しぶりだし、模型を作ることの楽しさがとことん堪能できそうな1点なので、暇のある時にじっくりと取り組んでみたいところ。