タミヤ 1/70「アポロ宇宙船」


2009年7月20日はアポロがはじめて月に着陸してちょうど40年ということで、プレミアが付いていたタミヤのキットがこれまた40年ぶりに再販!
いくらタミヤとは言え、金型の精度は当然40年前のレベル。
モールドが甘かったり、パーツの合いが悪かったりはするけれど、司令船、動力船、月着陸船、「サターン5」型ロケット先端部の一式が揃い、しかも上昇部と下降部の切り離しができる月着陸船は司令船との合体・分離が可能、さらに司令船は動力船ともドッキングできるなど、プレイバリューも抜群の1点です。
さらに、指令船は側面パーツの取り外しができて内部構造を確認でき、サターン5号ロケット先端部カバーにはクリアパーツも用意され、月着陸船の収納状態まで見て取ることができます。
そして、宇宙飛行士のフィギュア2体と月面とロケット用の2種類の展示ベースも付属。
こんなキットを1960年代後半に発売していたタミヤの凄さが理解できる、魅力満点のキットと言えましょう。
時代を反映してか当時はモーターライズでしたが(!)、さすがに今回それはオミット。
その代わりにサーマルブランケット用の金のアルミ箔と、ウィンドウに用いる透明プラ板が新しく封入されています。
しかし、やはり新規金型の追加はなし・・・。
一時代を築いたメーカーの黄金期と衰退期の2つの面を併せ持つかのような、いろいろと考えさせられてしまう模型ですね。