1/20「MP4/6 日本GP」


初回特典としてエッチング製のシートベルトが付属しているので何となく得した気分になるけれど、それで騙されてはいけないのがフジミ商法。
よくよく考えたら同梱されていて当たり前のものを「特典」などと言い切れる神経に唖然とされられます(笑)。
値段も値段(定価4725円!)ですしね。
で、フェラーリ以外ではフジミ初のF1マシンとなったMP4/6ですが、641/2の後だからこれまたタミヤの1/12キットを参考にしているんでしょうねえ。
キットの仕様はベルガーとセナが1-2フィニッシュを決めた1991年の日本グランプリ
でも詳しい人が見れば、ノーズの長さやラジエターアウトレットの形状などがいい加減だとすぐ分かるそうな。
僕レベルにでさえ、タイヤの成型がひでえやとか、フロントタイヤが小さいとか、カーボン地の表現がウザイとか、気になる箇所が多数。
特にタイヤの問題は完成見本画像ではごまかしているのではないかという疑惑まで出ていて、ネットの掲示板では企業の信用問題にまで発展しているほど。
エンジン部分がまるまるメッキ仕上げなのも謎だし、かえって塗膜を落とす手間がかかる分、迷惑なだけですよ。
ボディの紅白カラーリングは、赤の部分のデカールがノーズ部分だけ付属しており、ボディは型紙だけ(つまりは塗装が必要だということ)という「特典」よりも先にやることあるだろ!と言いたくなる不親切な内容。
いったいどんな層をターゲットに仕様を決めたんでしょうねえ?
セナが最後にチャンプを獲ったマシンだし、ホンダエンジンだし、モデル化されても当然の一台ではあるけれど、そもそもフジミのキットはどこまでも事務的に処理されているような印象で、モチーフに対する「愛情」が全く感じられません。
まあ、「愛情」まではタミヤからコピーできなかったということですかね(笑)。
あ、箱のコストをけちってパーツをぎゅうぎゅうに押し込むのもフジミ製品の典型だけど、せっかくのパーツが歪むとかは気にしない、つまり自社製品に対してすら愛情がない訳だから、まあ仕方ないか。