MG「シナンジュver.Ka.」


バンダイの2008年を締めくくる大物キットで、2007年末のユニコーンガンダムに続き、小説『ガンダムUC』からの立体化。
ユニコーンガンダムのライバルとなるMSですが、全身のフォルムや各部の飾りにジオンの意匠を織り込んだ、いかにもカトキハジメらしいデザインの機体と言えましょう。
どこかスーパーロボット的なハッタリも有しており、だからこそ多くの人が燃えるのかも知れませんね。
映像化を前提としていないので、かなり複雑な面構成を持つMSとなっているものの、キットは高度な技術力でうまく再現されています。
パイプパーツの処理がザクver.2.0よりも退化していたり、ライフルとシールドの保持力がイマイチな点を除けば、個人的に「満点」があげられるキットです。
様々な技術的インフラストラクチャーが整い、各メーカーともに一昔前では考えられない精度の模型が開発できるようになってきた現在、「模型としての面白さ」を念頭に置いたデザインがこれからもっと増えていくことに期待。