WAVE「プロトガーランド」


アオシマのキットとは異なり、マニューバ・スレイブ形態のプロポーションを重視したウェーブの非変形モデル。
その選択は極めて正しかったように思います。
末広がりのどっしりとしたプロポーションで、頭部と腕部、腕部と胴体、胴体と脚部といった各部位のつながりがとても美しい、絶妙のバランスで造形されており、ガーランドってこんなにかっこよかったのか、と初めて感じたくらいです(笑)。
ただし、可動キットとしてのクオリティはイマイチ。
デザイン的にザクよりも動かないってのは正直どうかと思います(まあバンダイのキットが「異常」なんでしょうけど)。
あと成型色が赤とグレーの2色なのは仕方ないとしても、クリアパーツくらいは透明じゃなく色を入れておいて欲しかった・・・、パチ組みだと、クリアパーツの中が丸見えで萎えてしまんですよね、これじゃあ。
いずれにしても、接着ラインの処理と塗装が絶対に必要なプラモデルなのですが、個人的にはモデグラ10月号の作例にあったグロス仕上げよりもメーカー完成見本のマットな仕上がりの方が好みかな、と。
そして、このキットの最大の目玉は荒牧伸志によるボックスアート!
グッとそそられる出来で、ジャケ買い(?)する人もかなり出ているんじゃないでしょうか。
さすがに画づくりのツボを心得ていますね、荒巻さん。