ヘイト船長とラヴ航海士


曽我部恵一プロデュースによる鈴木慶一2枚目(!)のソロ・アルバム。
本作は英語タイトルが肝で、Captain Hate & First Mate Love・・・、こんな粋なタイトルをよく考えつくものです。
いかにも鈴木慶一さんらしいセンスと言えましょう。
歌詞はいつものようにひねくれ、音の方も実験精神に満ちあふれており構造は複雑、ロック、フォーク、映画音楽、エレクトロニカなど多彩な要素が詰め込まれ、さらには旧作を現代解釈したものや続編的楽曲も挿入されるなど、鈴木慶一というミュージシャンの集大成的なアルバムとなっています。
楽曲を構成する一つ一つの音がとても丁寧に仕上げられ、音響設計も最高品質。
肩の力が抜けた感じのポップさと過度な情報が詰め込まれたマニアックさが見事に止揚したサウンドで、聞き込むほどに新しい発見のあるアルバムです。
メディアはHybrid SACD
自宅のPS3で再生はできるものの、5.1chサラウンドシステムを持ってないのが残念無念。