SENSURROUND


2006年に発売されたアルバム「Sensuous」の全曲ビデオクリップ集がようやく登場。
何曲かは既に見たことがありましたが、音と完璧にシンクロした映像はとても心地よく、2つの要素がひとつになってはじめて「完成形」となるように思えたほどでした。
改めて全編とおして見ていると、このトリップ感は頭抜けていますね。
目には見えない心地よい物質に全身をゆだねているような気持ちになるのです。
デジタル技術が人間の感性を暴力的に支配してきた時代から、精神の深い部分と親和する段階へ移ってきているのかも知れません。
とまれ、本作は「技術」のみで到達できない世界観を表現し得た、デジタルコンテンツの頂点を示す1本と言っても過言ではないでしょう。
小山田圭吾はもとより、辻川幸一郎高木正勝Groovisionsという映像を担当したクリエーターのセンスにも脱帽です。
音声は5.1chサラウンドMIXが同時収録されていますが、自宅のシステムじゃ再現できないんだよなあ・・・。