ヤマト TV DVD-BOX


アニメブームの火付け役となった1974年放映のヤマト全26話がDVD-BOXで再登場。
なぜこの時期にわざわざDVDで再発するのか、なぜ以前発売されたDVD-BOXよりも特典映像が減っているのに価格が上がっているのか、など疑問符が多く付く商品です。
とりあえずは、「指揮・西崎義展×監修・庵野秀明」による完全新金型の1/700ヤマト(プラモデル)が付属することで話題になっている訳ですが、基本的には映像コンテンツそのものの魅力で勝負すべきではないかと思います。
せめて、模型を単品でも発売していればここまでファンに責められることもなかったのでしょうが、それじゃあDVDが売れなくなるということなのか・・・、主客転倒もここに極まれり、です。
さらに酷いのが、バンダイビジュアルの関連会社であるドットアニメで購入すれば最終話に登場した「空間磁力メッキ版ヤマト」が追加されること。
どこまで消費者と他の小売店をバカにすれば気が済むのでしょうかね、全く。
プラモデルそのものは全長約40cmもある大型モデルで、ヤマトマニアの庵野さんが徹底的に監修したという「おまけ」としては破格のもの。
昨年発売された1/350モデルより、劇中のイメージが的確に表現できているようにも思えます。
新製品のガンプラと比較しても全く遜色ないキットであり、だからこそ一般販売されないことに対してファンの怒りが爆発したのでしょう。
むしり取れるところからはむしり取ってしまえ、という発想は長期的に見ると決して良い戦略とは思えないんですがねえ。
消費者だって意志を持った人間であることを忘れないようにして欲しいものです。
商品化できるという権利はあくまで「権利」であって、決して「権力」ではありません。
買う、買わないという最終的な権力を有しているのは我々消費者であることを忘れないように!