1/72「ヴァンシップ & ヴェスパ」


クラシックカー的な意匠をまとった、いかにも小林誠らしいレトロフューチャーな空想科学メカ。
元ネタのアニメ「ラストエグザイル-銀翼のファム-」は未見だけど、そこから離れて、純粋に小林メカの立体物としても充分楽しめると思います。
一目でそれと分かる小林誠の独特なデザイン世界は、もっと評価されていいように思うんだけど、なぜか商品化されたものって少ないんですよね。
で、箱を開けての第一印象は「小さっ!」。
パイロットがむき出しで搭乗するのだから、1/72ではなくせめて1/48くらいの大きさが欲しかったところ。
スケールアップすれば確かに開発・生産コストがかさむだろうし、ハセガワとしてもそこまで冒険できなかったのかなあ・・・。
ヴァンシップのカウルのエアインテークはもしかしたら開口されているか?とはじめは思っていたけど、小スケールゆえ残念ながらただの凸モールドでした(笑)。
そのモールドも全体的にややもっさりしているように感じられるのですが、気のせいかな??
エンジン(?)となる「クラウディア管」はプラスチック成型の限界でこれまたボテっとしていますが、むしろ小林メカの場合、このくらい太いの方が「らしい」かも。
カウル先端部のフィギュアヘッドは3種付属、本体は飛行/着陸状態のいずれかを選択して組み立てる仕様となっています。
一方のヴェスパ(こちらが主人公機みたい)はホントに小さな模型(わずか5cm程度)ながら、16パーツで構成される気合いの入りよう。
オマケとは思えないレベルですが、組み立てるのは難儀しそうな予感も(笑)。
パイロットフィギュアが計4体、そして飛行状態で展示できるディスプレイスタンドも2機分、さらにはデカールリーフレット小林誠による工作ガイド等)も付属するなどパッケージとしては大充実。
これが売れたら、ぜひ次は大型の小林メカをお願いします、ハセガワさん!
個人的にはロボット系が欲しいなあ(笑)。