伝説巨神イデオン 劇場版


2000年初頭に発売されたタキコーポレーションのDVDボックスも所有しているけど、チャプターが切られていない、縦横比が変という粗悪な内容だったので、今回のリニューアルには大きな期待を寄せていました。
ブルーレイだし、値段も高いし、その分しっかりと調整しているに違いないと。
特に「発動編」はストーリー、演出、作画ともに超越的なクオリティを持つアニメ史上に残る名作中の名作なので、やはり最良の映像を所有しておきたいのです。
ワクワクしながら開封し、ディスクを挿入。
パッケージにも「ニュープリントマスターポジ・HDリマスター版」と銘打たれていましたが、それを実感できたのは発動編の新作画部分のみ。
残念ながら他の箇所はDVD版とほぼ変わりないですね。
それよりも驚いたのが発色の良さ。
特に赤い色がしっかりと出ていて、「イデオンってこんな色だったんだ!」と新鮮な気持ちで観ることができました。
しかし一通り見終えて素朴な疑問も。
予告編や湖川友謙のイラストギャラリー等の特典映像はなぜかDVD版と同一、さらにはDVD版にはなかったチャプター選択もできるようになったけど、時間ごとに区切っているだけの手抜き仕様。
これ、もしかしたらDVD版のデータを使い回しているだけなんじゃないの??
とにもかくにも、「イデオン」というコンテンツに対する発売メーカーの愛情はほとんど感じられませんでしたね・・・、かなり残念。
初回生産分の特典ディスク(なぜかこれだけDVD)には、2010年月に開催された「サンライズフェスティバル・イデオンナイト」の模様が100分収録。
富野由悠季湖川友謙福井晴敏によるトークショーに加えて湖川さんの作画風景まで収録されており、湖川ファンにはうれしいオマケです。
パッケージの新作イラストは往時よりもさらに骨格を強調した描写になっており、個人的には大いにツボにはまりました。