1/20「フェラーリF60」#4


昨年12月、6年ぶりのF1新作キットとして発売されたF60が、半年経って完成品として再登場。
マッサとライコネンの2種がラインナップされましたが、当然唯一の勝利をあげたライコネン仕様を選択。
結果的には「駄馬」であったF60ですが、フェラーリのF1参戦60周年の記念マシンであること、レギュレーションの大幅改定により大きくフォルムの変わった最初の年のマシンで、これからしばらくはこの方向性でデザインが進化していくことなどを考えると、それなりにメモリアルな1台なので、思い切って買っておくことにした次第。
さすがにタミヤ製らしく、組み立て、塗装、マーキングのクオリティはかなりのもので、ここまでの完成品を作れる人もそういなのではないかと思えるほど。
シートベルトはエッチング、ピトー管やアンテナにはステンレス製のシャープなパーツを用いて質感も充分です。
完全なプロポーションモデルで、残念ながらカウルの開閉は不可となっていますが、複雑な曲面形状のカウルゆえ、これはまあ仕方ないかなと。
タバコ関係のロゴがないのも潔く諦めましょう。
あえて不満点を挙げるなら、化粧箱の仕様が1990年代の「コレクターズクラブ」みたいで少々チープだったこと。
タミヤの仕事にしては手抜き感が拭えず、どうしてこんなパッケージにしたのだろうと、むしろ不思議に思えてしまいます。