HGUC「クシャトリヤ」


斬新なデザインと圧倒的なボリュームを持つネオ・ジオンの大型MSがHGUCシリーズに登場。
ゲルググの頭部やキュベレイのバインダー、ノイエ・ジールの意匠など、それまでのMSの記号をうまく取り込んで、開発系譜や機体が持つ「物語」や「性格」まで表現していくのは、これまで無数のMSをリ・デザインしてきたカトキハジメさんのもっとも得意とするところでしょう。
でも、シナンジュしかり、ウイングガンダムしかり、個人的には見慣れてくると、すぐに飽きがきてしまうのもカトキメカの常なんだよなあ。
ハッタリだけで、オリジナリティがないのが、その最大の要因かも。
とまれ、HGUCシリーズなので、パーツも極力一体化され、ボリューム(ランナー数は全13枚!)の割には組みやすいキットでした。
巨大な4基のバインダーを支えるためジョイント部にロック機構が採用されたり、分離式のファンネルや隠し腕などのギミックも充実(それでもバインダーが重すぎて、下半身のポーズがうまく決まらない。おそらく関節もどんどん緩くなってきそう・・・。)
メガ粒子砲は黄色と白の成型色で色分けを再現、胸のエンブレムや腕の模様もシールが付属するなど、細部まで配慮の行き届いた良作と言えましょう。