1/24フェラーリDino206GT


これが1967年、つまり40年も前のデザインなのだから驚きです。
実車はディノ246GTのプロトタイプで、通称は「ディノ206コンペティツォーネ」。
ピニンファリーナの未来的デザインワークが冴え渡る一台だけど、キットのボディを眺めていると何だかイメージが違うっ!
実車は少々どん詰まり気味で車高も意外に高いのですが、キットでは低く抑えられ、スッと流れるようなボディラインにアレンジされ過ぎているのです。
譬えて言うなら、大河原デザインのガンダムがver.Kaになったようなもの。
実車の微妙なダサさこそが実はもっともカッコいい部分であり、一番の魅力でもあるはずなのに、それが全く失われてしまったらキットとしての魅力はゼロではないですか。
やっぱりフジミはフジミ、モチーフへの「愛情」が全く感じられません。
成型色はディノのシンボルカラーであるイエローとなっていますが、赤く塗ってゼッケン17を付けて、空想世界に遊ぶ方がまだ精神衛生上よさそうですね。
う〜ん、期待していたのになあ・・・。