MG 1/100「∀ガンダム」


ブレードランナー」のメカデザインで知られる工業デザイナー、シド・ミードの手になるターンエーガンダムが、MG100体目の記念キットとして登場。
開発の方向性もオリジナルデザインをどこまで再現できるかに重点がおかれており、シド・ミードのひく美しいラインが見事に落とし込まれています。
劇中のイメージとの融合も極めて巧みで、この辺りはカトキハジメの功績が大きいんでしょうね。
バンダイのプラモデルにしてはエッジもシャープだし、モールドも非常に繊細なので、思わずうっとりと眺め続けてしまいました。
そもそもこの「ガンダム」って、視聴者に媚びない富野由悠季だからこそ導き得たデザインなんでしょうが、時代に乗るのではなく、次の時代を切り開くことのできる彼のような才能なんて、そういないことを痛感させられます。
これを「ダサい」などとほざくセンスの欠落したオールドタイプはほっておくとして、僕は洗練されたプロダクトデザインの一つとして、とことん堪能するつもり。
唯一の不満点は「月光蝶」が再現できないこと。
バンダイお得意のPET素材を使えばうまく表現できると思うのですが・・・。
まあそれはそれとして、こうなると欲しくなるのはやっぱりターンX。
可能性は高いと思うので、できるだけ短いスパンでお兄さんを発売して欲しいっ!